気にいった音楽は、テープがすり切れるまでバカといわれてもよく聞いたものだ。
映像を見ていては仕事にならないが、音声を聞きながら。
アートディレクター=医師
「問診をして、どこが悪いかを見つける。そのことで課題が顕在化する」
Honda Step Wagon
「こどもといっしょにどこいこう」のキャッチがコピーライターから出された時、
すべてが浮かんだという佐藤氏。
時代を作るデザイン。車の機能性から、車を用いたライフスタイルの提案。
当時、佐藤氏には邪念があったという。
自我を捨てることの大切さ、何が「ステップワゴン」に対して大切か。
クライアントからすれば当たり前のことができるようになるまでの大切さ。
「カッコつけてて格好悪い」H堂大阪支社にいたころの評価。
議事録に残っているという。
当時は、「はい上がろうと思っても、足に藻が絡まったよう」。
際だたないと意識の中に入ってこない。
コンセプト→どういうつもりでこれを作っているのか、それをどう表現したいのか、その精度が高くないと売れない。
ちょっとした思いひとつで仕事が楽しくなる。
佐藤の流儀「迷ったときは最も困難な道を選ぶ」:N702iDの過程を通じて、番組は進行。
なるべく自分のごまかしがきかないように持って行く、と佐藤氏。
今回のチョイスは、タレント起用も機能性を売ることもせず、キャッチコピーもなし。製品のデザイン=潔さ、商品を全面に打ち出す。
B版サイズのポスターや新聞、雑誌もシミュレートしたN社に対するプレゼン。
プレゼンの佳境で佐藤氏が語る。
「広告を作っていて思っていること。ほとんど見てもらえないと思っている。世の中に大量の情報がある中で、一瞬で存在感を示すことの難しさを痛感して仕事をしている。」
自分の前にある無関心の人(消費者)に対するバリアを破るか、を意識する。
そうだ、僕の卒制には存在感が必要だ。
QRコードで描かれた自画像は、他のジャンルから足を運んだ方の目を引くにも不可欠だ。
9号館1Fで配置するスタイルがベストだ。
あの1Fのフリースペースの中に据え置かれるイメージが見えてきた。
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