大学時代の友達と電話で話をした。要件は飯の誘い。
話を聞くと、「今日は寺に行く」と。
あぁ、そうか。今日はお彼岸だよね。
話をしながら、大学のゼミ課題の映像制作で、
今日飯に誘った彼が、撮影で必要だった寺を苦心して
借りてくださった話題で、思い出話に花が咲く。
そう。うちには仏壇もなければ墓参りもない。
両親はそろって長男長女だが、
祖父母のお墓は、北海道の他の兄弟が見ている。
だから、毎朝出かける前に線香を上げたり
供物や花を手向けたりすることもない。
一人暮らしをはじめて3年。
朝のゴミ出しの時などにお会いして、よく立ち話したりした老女がいた。
旦那さんを亡くして一人暮らしなさっていたことを話してくれた。
一軒おいたお隣さんの家から時より鈴の音を聞くことが多かったが、
そのお隣さん、気がつなかい間にいなくなってしまった。
一日一日あっという間に過ぎていくことが多いのだが、
春夏秋冬の中の年中行事や生活の中の節目、
日々の生活で忘れかけていたものを思い出させてくれた一日だった。
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